由布市と別府市にまたがる由布岳(1,584メートル)の正面登山道入口で5月13日、登山の安全を願う山開き祭があった。
両市でつくる由布岳観光協議会の主催で38回目。今年は登山客ら約2,000人が来場した。
9時からの式典で別府市の猪又真介副市長と由布市の相馬尊重市長が「360度の大パノラマ広がる別府と由布のシンボルで世界中の登山客を癒す山。下山後は温泉を満喫してほしい」とあいさつ。関係者のほか、参加者を代表して最高齢の別府市の三好武さん(89)と最年少の山口県下関市の坪井千奈ちゃん(5)がテープカットを行った。
13日は朝から雨が降り続く天気となったが、来場者は色とりどりの雨がっぱをまとったり傘を差したりしながら、それぞれのペースで山登りを楽しんだ。会場では先着1,200人に記念品の帽子を配ったほか、陸上自衛隊による豚汁の無料配布も行った。
大分市の大久保末広さん(66)は、6回連続で参加。「雨だと分かっていたが、やはり山開きは別格。雨の中の新緑もきれいだし、初日のにぎやかな中で参加するのが楽しい」と笑顔で話した。