日出町の名所などをボランティアが英語で解説する「ガイドと巡る城址さんぽ」が5月26日、城下公園周辺で行われた。
5月6日から6月24日まで開催している「ひじはく」のプランの1つ。外国人観光客や留学生らに町の魅力を伝えようと、月2回の英会話レッスンを重ねてきた「ひじ まち歩きガイドの会」が初めて行った。
26日は関東からの観光客のほか、別府在住の米国人ビル・エンゲブレトソンさん(66)が参加。同会会長の後藤喜代子さん(75)ら7人が、滝廉太郎の銅像、鬼門櫓(やぐら)、日出藩校の致道館(ちどうかん)、人柱のほこら、歌人・高浜虚子の句碑などについて交代で解説した。
会員は、説明文を英語で記した資料や写真や地図などを手に、ゆっくりとした口調で歴史や特徴などを紹介。途中、英語の資料を見せながら説明する際、ビルさんから正しい発音を教わる場面もあり、終始、和やかなムードの中で行われた。ビルさんは「ベリーグッド。みんなの英語はよく分かったし、楽しかった」と感想を話した。
地元民で構成する同会の会員数は13人で、平均年齢は70歳以上。いずれも日出町の歴史に精通しているが「知っていることを英語で説明するのは難しい」と口をそろえた。後藤さんは「緊張したし、発音も難しかったが、何とか伝えることができた。この年で英語を話すのは自分のためにもなる。脳も活性化したと思う。これからも頑張りたい」と笑顔を見せた。
「ひじはく」は日出町ならではの「食・自然・歴史文化」を満喫する体験型イベント。町民らが「誘(いざな)い人」となり、51の限定プランで参加者をもてなす。主催は日出町観光協会(速見郡日出町、TEL 0977-72-4255)。
開催日や参加方法、料金などはプランにより異なる。詳細を説明した専用ガイドブックは同協会のホームページからダウンロードできるほか、町内の二の丸館や役場、各市町村観光協会などで配布している。