大分市が市内の公民館などで無料開催している「どこでもコンサート」の初めての屋外版が7月27日、田ノ浦ビーチ(大分市田ノ浦)の人工島で開かれる。
気軽に音楽を楽しんでもらう目的で2008年に始まった夜のミニコンサート。年9回ほどの開催で、子ども連れや高齢者が来場しやすいように公民館や市民センターなどを会場としている。演奏はクラシック音楽が中心。本年度は4月25日の男女共同参画センター開催を皮切りに、これまで稙田市民行政センター(5月21日)、坂ノ市公民館(6月27日)で開催。来場者数はそれぞれ80人、222人、150人。
同ビーチは市中心部と高崎山自然動物園を結ぶ国道10号線沿いに広がる海際の総合公園。白い砂浜にパームツリーが植えられ、沖にはチャペルを備えた人工島がある。今回は同市文化国際課が「ロケーションの素晴らしさについて以前から着目していた」とし、11年目にして初の屋外開催を実施することにした。
27日は砂浜から橋を渡った先に広がる人工島で開催。18時20分開演。大分市の「カセロラプラス スティールオーケストラ」がドラム缶から作られた音階のある打楽器「スチールパン」を使い、「アンダー・ザ・シー」「クロス・トゥ・ユー」「オーバー・ザ・レインボー」などを約40分にわたって演奏する。同日の日の入りは19時17分で、沈みゆく太陽の下でのコンサートとなりそう。
同課では椅子100席を用意。島には芝生が生えそろっており、寝転んで演奏を楽しむこともできる。同課の森田真由美さんは「楽器や音の影響の関係から外での演奏は難しいと考えていたが、ようやく形にすることができた。夏の夕暮れのビーチで南国情緒あふれるひとときを楽しんでほしい」と来場を呼び掛ける。
入場無料。雨天時は同ビーチ内のレストハウスで開催。駐車場250台分あり。