大分県立美術館OPAM(大分市寿町2、TEL 097-533-4500)の来館者数が10月16日、200万人を超えた。
2015年4月24日の開館から3年半、1272日目で到達した。同館では、年間来館者数50万人を目標としていることから「ハイペース」との認識を示しており、要因として開館記念展・モダン百花繚乱(りょうらん)「大分世界美術館」(2015年、来館者数13万3980人)や「ジブリの大博覧会」(2017年、同19万4564人)などの企画展を挙げた。このほか、収蔵品を活用したコレクション展、教育普及活動、音楽や講演会など多彩なイベントも後押ししたという。これまでの区切りの達成は50万人が2015年11月13日(204日目)、100万人は2017年1月26日(644日目)、150万人が2017年9月16日(877日目)。
記念すべき200万人目は大分市高松東の藤澤常夫さん(68)。妻の和子さん(64)と開催中の「京都国立近代美術館コレクション」展を鑑賞しようと訪れたところ、入り口で節目の来場を告げられたという。「年に3、4回は来ているが、こんなに早く200万人になるとは思わなかった。誘ってくれた妻のおかげ」と常夫さん。和子さんは「本当にびっくりした。とてもいい記念になった」と笑顔を見せた。
1階アトリウムで行われた記念セレモニーには大分県芸術文化スポーツ振興財団の佐藤禎一理事長、照山龍治専務理事、県企画振興部の岡本天津男部長のほか、宇宙航空研究開発機構(JAXA)現役宇宙飛行士の油井亀美也さんも出席。藤澤夫妻に認定証や記念品、油井さんのサインなどを進呈し、くす玉を割って記念すべき日を祝った。
同館では現在、「にっぽん芸術科学祭」として「日本モダンの精華」(10月21日まで)、「海と宙(そら)の未来」展、「MEGASTAR(スーパープラネタリウム)」、「おおいた美術散歩 OPAM & 豊の国」、教育普及グループ活動展示「びじゅつって、すげぇ!2014-2018~この4年の進化と深化」(以上11月25日まで)など多彩な展示会を開催している。広報室では「今後も県民のニーズを受け止めながら、ジャンルに偏ることなく、さまざまな催しを企画していきたい」としている。