「横浜ラーメン」やコーヒーなどを提供する「風太のしっぽ」(大分市中央町3、TEL 097-547-8034)が1月27日、大分市の中心街にオープンする。混雑時を避けたティータイムなどは犬などのペットの入店も可能とし、愛犬家の来店を見込む。
店主の清水昌明さん(57)は神奈川県横浜市出身で長年にわたって技術畑を歩いてきた。2012年に転勤で大分に居を移してからは「考えて動けるうちに次のステージに移りたい」と考えるようになり、犬の飼い主仲間が気兼ねなく集える場所を作ろうと一念発起して開業することにした。
店舗面積は32平方メートル、席数は15席。店名は愛犬の「風太」から取った。犬の入店ができるように調理場にドアを取り付け、テラス席を設け、犬専用のクッションも用意した。犬と一緒に利用できるのは平日13時以降と土曜・日曜。
「横浜らーめん&かふぇ」を掲げて開店する。製麺店でラーメン作りの修業を積み、子どもの頃から食べ慣れた「ハマっ子」の味を看板メニューに決めた。「中華街の流れをくんだ、しょうゆベースの澄んだスープと細麺のスタイルが真の横浜ラーメン」と清水さん。
「風太のラーメン」(680円)は、魚介と鶏で作る透き通ったスープと全粒粉を使った自家製麺が特徴。化学調味料や保存料などは使わない。自慢の麺は同料金で80グラムから140グラムまでを選べるようにした。「多加水麺なので細いながらも食感はもちもちとしている。食べ応えはあると思う」。トッピングはチャーシュー、メンマ、タケノコ、ホウレンソウ、ネギ。肩ロースのチャーシューは70度の低温調理でしっとりと仕上げた。大盛りは200円増し。このほか、味付け卵入り(780円)、チャーシュー麺(880円)、チャーシュー丼(300円)など。
ドリンクは13時から提供する。コーヒー(300円)は、横浜のコーヒー豆専門店から取り寄せるオリジナルブレンドで「やや濃いめの深みのある味わい」。注文ごとに入れる。食事とのセットは200円。
メニューは今後も増やしていく予定で、横浜ならではのサンマーメンのほか、タンメンやカレーなどの提供も視野に入れる。念願の第一歩を迎える清水さんは「まずは飼い主がまちなかでのんびり過ごせるスポットにしたい。人手も少ないのでじわじわゆっくり浸透していけば」と話す。
営業時間は11時30分~17時。水曜定休。