参加者と沿道の観客が互いに別府八湯の湯をかけ合う「湯・ぶっかけまつり」が4月7日、別府駅前通りで行われた。好天にも恵まれ1万5000人が来場。降り注ぐ「湯しぶき」の中に悲鳴と歓声が響き渡った。
「第105回別府八湯温泉まつり」(別府まつり振興会、別府八湯温泉まつり実行委員会主催)を締めくくる恒例行事。別府八湯温泉道名人会、中部中学校、別府大学、ヴェルスパ大分など26基のみこしと約500人が「かけられ役」として参加した。
今年は湯を昨年の40トンから60トンへと増量。沿道に温泉が入った巨大なタンクや浴槽、大型のバケツなどを多数設置した。
15時の開始と同時に、放水用ホースで会場全体に湯がまき散らされると、あちこちで「キャーッ」「ウオーッ」という声が。観客はずぶぬれになりながらもひしゃくや水鉄砲で参加者に湯を浴びせかけた。途中に設けられたダンスタイムでは会場が一体となり、歌ったり踊ったりして盛り上がった。
山口県から観光で訪れた30代の女性も放水を受けてびしょぬれに。「ちょろっとかけられるぐらいかと思っていたのにここまでぬれるとは」と驚きながらも「逆に気持ちがいい。ちょうど着替えもあるので楽しんで帰りたい」と笑顔を見せていた。
「第105回別府八湯温泉まつり」は4月1日~7日の日程で開催。主催者によると、期間中の来場者は昨年より1万人多い13万人だった。