大分市の高崎山自然動物園(大分市神崎、TEL 097-532-5010)は5月10日、今年初めて生まれた赤ちゃんザル(雌)に、新元号の「令和」にちなんだ「レイワ」と命名した。
同園ではその年に初めて生まれる赤ちゃんザルの名前を毎年一般公募している。今年は3月22日から誕生確認の5月6日までの間に1691票の応募があり、レイワは最多の369票だった。2位は同じ元号絡みの「レイ」(100票)で、3位はラグビーW杯日本大会大分開催にちなんだ「トライ」(72票)だった。
公募は2013年から行われ、これまでに「カンレキ」(雄)、「ソチ」「シャーロット」「リオ」「ピコ」「ソダネ」(以上雌)が採用されている。
レイワは6日15時30分ごろ、餌やりの時間にB群のキュート(雌、推定20歳)の腹部にしがみついているところを同園スタッフが確認。今年の赤ちゃん第1号と認定された。10日までに性別も雌と確認した。
10日はサル寄せ場で命名式を開いた。サルが垂れ幕を引いて来園者の前でレイワの名前を発表し、「官房長官」に扮した職員が新しい名前を読み上げた。レイワは14時50分ごろ寄せ場に登場。キュートにしがみつくほほえましい姿を見せ、園内を和ませた。大分市内の30代主婦は「予想通りだったけど、カタカナにするとかわいい。いいと思う」と歓迎した。
出産期は8月ごろまで続き、今後B群とC群で合わせて約140匹の出産を見込んでいる。同園では「男の子でも女の子にも通用する、響きの良い名前になって良かった。母子ともに元気いっぱいなのでぜひ会いに来てほしい」と呼び掛けている。
営業時間は8時30分~17時(最終入園=16時30分)。入園料は、大人・高校生=510円、小中学生=250円、未就学児無料。