県職員とその家族がドローン競技やeスポーツを体験するイベントが8月31日、大原学園大分校(大分市金池南1)であった。大分県職員互助会本庁支会が初めて開催。約50人の親子連れがドローンを操縦したり、ディスプレーと向き合ったりして「新ジャンルスポーツ」への理解を深めた。
同支会には約1500人が在籍。これまでは健康増進を目的とした各種スポーツ大会を行ってきたが、年齢や性別で差がつかず、障がい者や運動が苦手という人でも楽しめる新たなジャンルのスポーツを取り入れようと試験的に実施した。
ドローン操縦とサッカーを組み合わせた「D-Soccer」、AR(拡張現実)技術を通して体を動かし、敵を攻撃して得点を競い合う「HADO(ハドー)」、10月の「全国都道府県対抗eスポーツ選手権 2019 IBARAKI」の種目となっているコンピューターゲームの3種類を用意した。
ドローンサッカーのデモンストレーションを開いたほか、ドローンの操縦体験も実施した。「ハドー」は頭と腕に端末を着け、腕を突き出して作り出した球を離れた相手に当てる競技。戦いの様子や目に見えない球はディスプレーに映され、参加者は興味津々の様子で画面に見入っていた。eスポーツ体験で協力した大分県eスポーツ連合の西村滉兼会長は「子どもはもちろん、ゲームを楽しむ大人の笑顔が印象的だった」と話した。
こうしたイベントについて県では担当部署が定まっておらず、今回は「職員発」という形で実施。企画した県情報政策課の武藤祐治さんは「参加者の反応は良かった。来年度以降の定期開催を目指しているので年内にもう一度、体験会を開きたい」と話し、「県主導のイベントができるよう、窓口となる部署も探していきたい」と意欲を見せていた。