ラグビーワールドカップ2019日本大会で、日本代表が格上のアイルランドを19-12で撃破。大分市の祝祭の広場(大分市中央町1)のパブリックビューイング(PV)会場に集まったファンは、前回大会の南アフリカ戦に続く「ジャイアントキリング」のドラマに酔いしれた。
初戦のロシア戦を快勝した日本の2戦目は9月28日、静岡県の小笠山総合運動公園エコパスタジアムで行われた。大分市ではこの日から始まった祝祭の広場のPV会場に大勢の市民らが詰め掛けた。
前半は、2トライ(1ゴール)を奪われるもペナルティゴールを積み重ね、9-12で折り返した。大分市内の20代女性は「力の差があると聞かされていたので日本の戦いぶりに驚いた。このまま頑張ってほしい」と期待を寄せた。
後半はボールを支配した日本ペースで進み、18分にトライを挙げて逆転。歓喜の輪の中で別府市の30代男性は「けがから復帰した福岡(堅樹)が決めたので最高にうれしい」と顔をくしゃくしゃにして喜んだ。
その後も堅いディフェンスで相手の反撃を封止。残り時間が3分を切ると「いける」「勝てる」という声援が「ニッポン」コールに変わり、勝利の瞬間は「おーっ」という歓声が上がった。
世界ランキング9位の日本が同2位の強豪を破る大金星で、会場は興奮に包まれた。大分市の40代男性会社員は「前半の戦いぶりからいい試合になると思ったが、まさか勝つとは」と絶句。別府のラグビークラブで汗を流している40代男性も「静岡の奇跡。信じられない」とポツリ。続けて「後半は無失点というのがすごい。ディフェンスの勝利だったと思う」と喜びをかみしめた。
祝祭の広場では10月23日までの期間中、243インチの大型ビジョンで24試合のパブリックビューイングを上映。ステージでは歌手の平原綾香さんらのライブなどを行う。飲食エリアでは大分の地酒や地ビール、大分開催で試合がある国のグルメも味わえる。
大分県の公式ファンゾーンはJR大分駅南口の大分いこいの道広場(大分市東大道1)に設置されている。