別府市の鶴見岳の山頂広場で1月26日、恒例の「大寒がまん大会」が開かれた。冬空の下、54人が「氷柱しがみ付き」など寒さと冷たさに耐えるユニークな5競技に挑戦した。
真冬のかき氷の冷たさに顔をしかめる挑戦者(別府市の鶴見岳で)
別府ロープウェイ(別府市南立石、TEL 0977-22-2278)の主催で26回目。かき氷やそうめんの早食い競争、氷で作ったグラスに入れた芋、麦、泡盛などの焼酎の原料を当てる利き酒コンテスト、氷水が入ったバケツに1分間手を入れてから3本の針を糸に通す「地獄の針仕事」などを行った。
10時時点での山頂の温度は1度と「高め」だったが、薄着やタイツ姿の参加者は競技中、ガクガク、ブルブル。かき氷の早食いに参加した別府市の会社員・兎田鉄平さん(25)は上半身裸の姿で挑戦。競技後も「食べている途中で逆に唇が熱くなる感じがするほど冷たく、寒かった」と歯をガチガチと鳴らしていた。
2メートルの氷の柱に素手と素足でしがみ付き、滑り落ちるまでのタイムの長さを競う「氷柱しがみ付き」には14人が参加。「子どもに優勝する姿を見せたい」などと叫びながら氷柱に抱き付き、会場の笑いを誘っていた。