別府市と市の外郭団体「別府市産業連携・協働プラットフォーム B-biz LINK(ビービズ・リンク)」は3月18日、市内飲食店のテークアウト(持ち帰り)情報をSNSツールで共有するプロジェクト「#別府エール飯(めし)」を開始した。市民と行政が一体となり、新型コロナウイルス拡大予防のために冷え込んだ外食産業をサポートする。
別府市の新型コロナウイルス感染症対策プロジェクトの一環。市民らに、テークアウトメニューの写真を撮ってもらい、検索用のハッシュタグ「#別府エール飯」を付けてツイッターやインスタグラムなどに投稿してもらう取り組み。ビービズ・リンク観光マーケティングチームの堀景さん(46)は「外食を控える空気が広がる中、各飲食店が考えたテークアウトメニュー情報を集約して発信する場が必要だと判断した」と話す。
3月21日には公式サイトも開設した。「別府市民11万7000人のテイクアウトプロジェクト」をサブタイトルに、インスタグラムとツイッターに投稿された記事や写真を紹介。「美味(うま)いはコロナに負けない。」「持ち帰ろう、別府の美味い飯。」と呼び掛け、飲食店側には「立ち上がれ、別府の料理人達」とエールを送っている。投稿数は日ごと増え、「#中津エール飯」といった他地域のハッシュタグが付いた投稿が寄せられるなど、市外にも広がりを見せている。
堀さんは「消費が冷え込み、飲食店の経営が危機的状況になることを危惧している。別府市民の心意気で多くの飲食店を救えるはず。コロナウイルスの状況が落ち着いた際には観光地別府として魅力ある街を再びアピールできるよう、下支えとしての役割を果たしていきたい」と意気込んでいる。