大分ゆかりのキャンドル作家・Acandle (エーキャンドル)さん(35)とデザイナーの907さん(34)が、3月下旬から大分県産カボスを活用したオリジナルアクセサリーの販売を始めた。ピアスやブローチなどに「地元愛」をぎっしりと詰め込み、「大分ならではの個性を楽しんで」と呼び掛けている。
Acandleさんは名古屋市出身で、結婚を機に2010(平成22)年から大分市に移住。2013(平成25)年夏にキャンドル作りを始めると次第にその腕を上げ、日本キャンドル協会のインストラクター資格を取得。動きのある独特な作風が特徴で、2019年に初めて開かれた日本キャンドルアーティストアワード(同協会主催)ではグランプリを獲得した。現在はフリーで活動中。
907さんは大分でグラフィックデザイン、ウェブデザイン、ブランディング、プロデュースなどの仕事を展開。デザイナーとしては「関サバ」を題材としたオリジナルグッズ制作などを手掛けている。Acandleさんとは仕事仲間で、キャンドル作品をブランド化するコーディネーターとして関わっている。
カボスアクセサリー作りは2人の「大分とカボスが好きすぎて」という思いから始まった。「何にでも絞ってかけてしまうので、身にも着けたら面白いと考えた」とAcandleさん。907さんは「多くの人にカボスを広めるコミュニケーションツールにもなると思った」と笑顔で話す。
カボスは廃棄予定のものを使用。輪切りにして乾燥させてからキャンドル作りの技術を生かしてコーティングする。一つ一つの大きさが異なり、熟している程度によって色が変わるのが特徴で「それぞれの個性を味わってほしい」とAcandleさん。
ブローチ、イアリング、ピアス、ヘアゴム、クリップを用意。価格はいずれも1,650円。焼きさばの台紙を入れて販売する。907さんは「整ったものにはない自由な遊び心を楽しんでもらえれば」と話している。
販売窓口はAcandleさんのインスタグラム。