大分市の西寒多(ささむた)神社(大分市寒田、TEL 097-569-4182)で現在、樹齢約450年のフジが八分咲きとなっている。
古木1本からなる大分市のフジの名所。幹回りは約2.3メートルで、高さ約3メートルのフジ棚(約330平方メートル)いっぱいに枝を伸ばしている。薄紫色の花房は長いもので1メートル以上になり、周囲に甘い香りを漂わせる。同神社によると、花は4月24日現在で八分から九分咲きで「週明けには満開となりそう」。
新型コロナウイルス感染拡大防止で、4月20日から祈願を除く授与品や御朱印などのやり取りをやめている。毎年5月の連休に開いている恒例の「ふじ祭り大祭」も中止とした。
道から小川越しに続くフジ棚は自由に観賞できるが、5月6日までという緊急事態宣言を受けて人影はまばら。近隣から散歩で訪れたという60代女性は「マスク越しにも香りが届く。この香りをため込んで家に帰ります」。