大分県玖珠町の万年山(はねやま)で現在、ミヤマキリシマの花が満開の見頃を迎え、ピンク一色に染まった風景が登山客の目を楽しませている。
標高1140メートルの万年山は、テーブル状の台地(メサ)が上下に重なる「2重メサ」と呼ばれる山容が特徴。山頂までの登山道は舗装されており、登りやすい山としても人気を集めている。
ミヤマキリシマは九州各地の高原に自生するツツジの一種。吉武台側からの登り道と、はなぐり登山道の8合目付近に大規模な群生地があり、毎年5月にピンク色や赤色の花を咲かせる。
満開を迎えた5月27日、はなぐり登山道に広がる通称「御花畑」で色合いが異なる花々の共演が見られた。大分市から知人2人と訪れた40代主婦は「きつい登山をしなくてもミヤマキリシマをゆっくり見られる場所があると聞いて、緊急事態宣言の全面解除を待って飛んできた。評判通りの絶景で、たまっていたストレスも飛んでいった」と笑顔を見せる。
玖珠町観光協会(TEL 0973-72-1313)によると、今年の開花は平年より遅めで見頃は5月31日まで続くという。