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大分市にボサノバ&ジャズ音楽教室「三月の水」 楽器無料体験やオンラインレッスンも

ボサノバとジャズの音楽教室「三月の水」を開いた長尾さん

ボサノバとジャズの音楽教室「三月の水」を開いた長尾さん

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 ボサノバとジャズ専門の音楽教室「三月の水」(大分市西大道4、TEL090-2710-8075)が大分市にオープンして2カ月がたった。新型コロナウイルスの影響を受けながらも、楽器演奏の無料体験やオンラインレッスンを行い、ワールドミュージックの魅力を伝える輪を着実に広げている。

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 オーナーの長尾英二郎さん(58)は大分市出身。金融機関の会社員時代にブラジルで出合ったというボサノバに衝撃を受け、中学時代から続けてきたギターを手に作曲や演奏に取り組んできた。昨年3月に退職。「大分ではまだ奏者が少ないボサノバのレッスンを」と自宅を改修して4月1日に教室を開いた。「もう少し銀行員として働くことも考えたが、少しでも若いうちに好きなことに挑戦したい」と心を決めた。

 教室では長尾さんを含めた3人の講師がギター、ベース、フルートなどの楽器演奏、ボーカル、ジャズ理論、アドリブ実践を指導する。主に初心者が対象で56歳以上のシニアコース(40分×月3回=7,000円)、小学生から大学生までの学生コース(40分×月2回=4,000円)、大人コース(同5,000円)を用意している。このほか、ボサノバギター弾き語り専門科(60分×月2回=7,000円)といった経験者向けコースもある。レッスンは動画撮影や録音可能。自宅練習用として生徒一人一人に合わせた音源も提供する。

 教室名は長尾さんが敬愛するボサノバの生みの親というアントニオ・カルロス・ジョビンの名曲「三月の水」にちなんで付けた。ゆったりと落ち着いて音楽と向き合える空間で、レッスン時にはコーヒースペシャリストの資格を持つ長尾さんが自家焙煎(ばいせん)の香り高い一杯を振る舞う。退職後にギターを始めたという70代男性は「初心者だが、リラックスした雰囲気で丁寧なレッスンを受けられて楽しい」と話す。

 4月のオープンでコロナ禍の影響を受けているが、楽器や歌の無料体験や「密」を気にせずに講座を受けられるオンラインレッスンなども取り入れ、生徒は少しずつ増えているという。長尾さんは「厳しいオープンとなったが、ボサノバやジャズの魅力を広めていけるように前を向いていきたい」と話している。

 開講時間は10時~22時。月曜定休。駐車場完備。現在、無料体験レッスンを受け付けている。

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