別府市の別府大学短期大学部食物栄養科の元教授・立松洋子さん(63)は現在、料理の理論や調理法を紹介する「おだんごちゃんねる」を動画配信サイト・ユーチューブで配信している。だしの取り方や魚のさばき方など初心者にも親しみやすい内容で「多くの人に料理の楽しさを伝えていきたい」と意気込んでいる。
立松さんは今年3月に同大学を退官。在職中は学内での指導のほか、2010(平成22)年に学生による食育啓発グループ「育ドル娘」を結成。県内外の子どもらに栄養バランスの大切さを伝える活動を続けてきた。
動画は「料理を作ってみたいという気持ちを呼び起こしたい」との思いから制作。自身が運営する「立松食育研究所」(大分市王子町西10、TEL 090-3072-8097)で撮影し、5月16日に配信を始めた。タイトルは立松さんの特徴の一つでもある「お団子ヘア」から取った。
6月7日までに9本を配信。「だしの取り方と汁物の構成について」では昆布とかつお節を使っただしの取り方と吸い物の作り方を解説。「1つのフライパンで3品作ります」では、フライパンだけでドライカレー、クリームコロッケ、ハンバーグを作る方法を紹介している。このほか「イワシの手開き」や「サバの3枚おろし」では内臓の取り方や包丁の入れ方などを分かりやすく伝えている。
今後は調理だけでなく、栄養面にも関心が向く内容の動画配信も予定。立松さんは「在宅時間が長くなり、料理をする機会は以前より増えていると思う。気楽に見て料理に親しんでもらえれば」と話す。