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大分県立美術館が「大分建築マップ」 磯崎新さん、坂茂さんらによる50施設紹介

「大分建築マップ」を手にする担当者

「大分建築マップ」を手にする担当者

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 大分県立美術館OPAM(大分市寿町2、TEL 097-533-4500)は6月8日、県内にある50の主要建築物を紹介する「大分建築マップ」を発行した。同美術館とiichiko総合文化センター(大分市高砂町2、TEL 097-533-4004)で無料配布しているほか、データのダウンロードもできる。

「大分建築マップ」の表面

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 同美術館で開催している「坂茂建築展-仮設住宅から美術館まで」に合わせて企画。著名な建築家が設計した県内の建築物の周知と、来訪促進などを目的に坂茂建築展実行委員会と共に製作した。

 県建築住宅課のアドバイスを受け、建築家21人と共同設計3グループを選出。建築家を時代順に並べ主なプロフィルを紹介。それぞれが手掛けた建築物の写真と完工年、所在地、電話番号を掲載し、位置を地図上で示した。

 辰野金吾の「大分銀行赤レンガ館」(1913年)、黒川紀章さんの「昭和電工ドーム」(2001年)、隈研吾さんの「竹田市城下町交流プラザ」(2020年)などのほか、大分市出身で「建築界のノーベル賞」とされるプリツカー賞を受賞した磯崎新さんの「ビーコンプラザ」(1995年)を含む8施設、蒲江町(現佐伯市)出身の青木茂さんの「野津原町多世代交流プラザ」(2000年)を含む7施設を掲載した。

 同美術館では「建築物の資料を集める中であらためて設計者を知るという新しい発見もあった。それぞれに特徴があるので外観はもちろん、内部も見て回ってもらえれば」としている。

 仕様はカラーA3判の2つ折りリーフレットで発行数は2700部。同美術館のホームページからPDFファイルをダウンロードできる。

 「坂茂建築展」では同美術館の設計者でプリツカー賞を受賞した坂さんの多角的な創作活動を紹介している。約2000平方メートルのスペースを使った開館以来最大規模の展示会で、美術館やコンサートホール、仮設住宅などの模型や実物が並ぶ。7月5日まで。

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