別府市の八幡竈門(はちまんかまど)神社(別府市内竈、TEL 0977-66-1633)は7月23日、疫病退散の願いを込めて「アマビエ」を描いた袋に入れた温泉蒸し卵(地獄蒸し卵)の無料配布を始めた。26日まで連日10時から、100個限定で配布する。
観光施設「べっぷ地獄巡り」の1つ「かまど地獄」が施設内にある蒸し釜(地獄釜)で24時間以上蒸し上げた卵を用意した。同神社から逃げ出した鬼が改心してかまど地獄の「門番」を務めている-などとされ、両者のゆかりは深いという。
今回は「鬼」「地獄」「アマビエ」を組み合わせ、長引く新型コロナウイルスの鎮静化を願い企画した。
23日は宮司の西本隆秀さん(48)が10時から祈りを上げ、袋を参拝者に1つずつ手渡した。「連休中、少しでも楽しい時間を提供できれば」と西本さん。温泉卵を受け取った同市の内藤史博さん(40)は「『鬼滅の刃』の聖地として話題になっていたので家族4人で訪れた。思いがけない温かいプレゼントをもらえてうれしい」と笑顔を見せた。