大分市の「南蛮BVNGO交流館」(大分市顕徳町3、TEL 097-578-9191)に隣接する「大友氏館跡庭園」で8月28日夜、庭園のライトアップが始まった。来園者はちょうちんを手に灯ろうなどで照らされた幻想的な空間を巡り、ひとときの涼を味わっている。
戦国時代に豊後を統治した大友宗麟や義統(よしむね)の庭園とみられる遺跡を2016(平成28)年からおよそ4年をかけて復元した。面積は約8000平方メートル。雄大な池やヤマザクラ、ヤナギ、モミジ、ゴヨウマツなどを四季折々の木々が特徴で、6月5日から一般公開している。
ライトアップは「夜散歩」と題して28日・29日に開催。夏夜の静かな庭園で涼んでもらい、コロナや猛暑による疲れを癒してもらおうと企画した。
通常の開園時間(9時~17時)後の19時30分から21時まで開放。園内をライトで照らし、ぼんぼりやかがり火を設置した。散策路に戸次本町街づくり推進協議会から借りた灯ろう136個を並べ、池にも灯ろうを浮かべた。
入場時にLED照明を入れたちょうちんを貸し出すほか、先着150人にオリジナルのうちわも配布する。初日は開園と同時に多くの市民らが訪れ、夜の散策を楽しんだ。市内から訪れた20代女性は「思った以上に広くて涼しかった。ほの暗い感じが丁度良く、心も安らぐ」と話した。
9月6日・20日、10月4日・18日に「大友杏葉武将隊」による園内案内(11時~15時)、9月19日、10月17日には「豊後大友宗麟鉄砲隊」による火縄銃の演武がある(14時~15時)。