大分市中心部の飲食店街「相生町(あいおいちょう)」(大分市中央町)で9月11日、初開催となる秋祭りが始まった。
戦後の区画整理で生まれた約100メートルの通りで、大分市で一番古い「飲み屋街」とされる。往来の減少で知名度が極端に低くなった町のPRと新型コロナウイルスで打撃を受けた飲食店を盛り上げる目的で約40店が大分市相生町商店街振興会を設立。初めての祭りを企画した。
れんが造りの建物や街灯を兼ねる看板の色に合わせて「オレンジ」をテーマカラーに据え、イメージ戦略も固めた。藤野幸嗣会長は「大分市民でも『相生町』の存在を知らない人が多いと思う。とにかく町の名を広めたい」。
商店街内の駐車場を会場に、11日・12日に開催。参加店舗が生ビールやソフトドリンク、たこ焼きや焼きそばといった定番のほか、「玉子サンド」「揚げ鶏ネギソース」といった自慢の料理を販売する。ダンスやライブのステージ、メダカすくい、バルーンアートなどもある。
初日は雨が降る中でスタートとなったが、来場者は傘を差しながら飲食やステージを楽しんだ。市内の30代女性は「いろいろな店があるのをきょう初めて知った。次は店に行って飲みたい」と笑顔。藤野会長は「10月の第2週にも祭りを開いて浸透させていきたい」と意欲的。
12日の開場時間は17時~21時。入場無料。