別府市の大型リゾートホテル「別府温泉 杉乃井ホテル」(別府市観海寺1、TEL0977-24-1141)を運営するオリックス不動産(東京都)は10月6日、改修を進めていた「ひかりホール」のリニューアル工事が完了したと発表した。10月12日から稼働する。
会見で、同社の似内(にたない)隆晃専務執行役員と同ホテルの佐々木耕一総支配人が説明した。
同ホールは4階建てで、3階の宴会場の広さはオープンテラスと合わせて約1400平方メートル。最大500人を収容可能とする。1階に、食材の下処理などを集約して行うセントラルキッチン、2階に従業員専用の食堂、4階に研修施設を併設した。3密回避に即し、体温計やアクリルパネルの無料貸し出しなども行う。
エントランスに二代目岩尾豊南さんの竹細工を配置。茶色をベースとしたホールには調理の様子を楽しめるライブキッチン、400インチの大型LEDモニターを設置した。テラス席からは別府湾や高崎山などを見渡せる。
会見で、似内専務執行役員は「利用者のニーズに合わせて活用することで、地域の活性化に貢献できれば」、佐々木総支配人は「これからも県民に愛される場所でありたい。大分県の迎賓館としての役割を果たしていきたい」と話した。
「杉乃井ホテル」は1944(昭和19)年開業。2001(平成13)年に民事再生法を申請し2002(同14)年にオリックス不動産が取得し、2008年から直営している。現在は、客室棟などを新設する大型リニューアルの工期中で、2025年までの完成を目指している。