メニューはチキンカレー1種類という「大田加厘(カレー)」(別府市野口中町、TEL 090-2223-1177)が、別府市中心部にオープンして1カ月がたった。水を使わずに毎朝4時間煮込んで作る数量限定の一皿と、ほっと一息つける空間が話題となり「1人でも入りやすい」とリピート客も増えてきている。
店主は別府市出身のベビーマッサージ講師・大田尋美さん(62)。料理が好きで、機会があるたびに友人らに手製のカレーなどを振る舞ってきた。そうした時間を楽しむうちに「ゆっくり話しながら食事ができる場所を作りたい」という思いを募らせ、自身の店を構えることにした。オープン日は9月1日。
提供する一皿は「チキンカレー」(900円)に絞った。手羽元などの食材が持つ水分だけで煮込む「無水料理」で「コクがあり、コリコリした軟骨の食感も楽しめる。食べ応えは十分だと思う」。付け合わせは丁寧に焼いたミニトマト、ブロッコリー、カボチャなど。ライスは黒米入り。テークアウト(850円)も可能で、事前予約をすれば冷凍したルー(500円)も購入できる。一日25食限定。
実家を改装した店舗にカウンター7席を用意。自然光が差し込む明るい店内で食事を楽しめる。1人での利用も多く、客同士で会話を弾ませるシーンも増えているという。大田さんも「お客さんとの会話が楽しい」と笑顔を見せ、「週4日で日に25食がちょうど良い。少しずつ、この店なりの色が出てくれば」と話している。
営業時間は11時30分~15時(売り切れ次第終了)。15時~17時はカフェ営業。水曜・木曜・日曜定休。営業日についてはインスタグラムで要確認。
※店名の大田「加厘」の正式表記は「口へんに加」「口へんに厘」