臼杵市の佐志生(さしう)地区にある休耕地で、赤いソバの花が見頃を迎えている。秋の夕暮れの中、小さなかれんな花々が涼しげな風に揺れている。
さしう地区振興協議会の中野重二さん(62)らが休耕田や放置されていた畑を開墾した花畑。国道217号線に近く、JR佐志生駅からは徒歩約10分。春に菜の花、秋にコスモスを咲かせる。畑の中には細い小道が何本かあり、花に囲まれた写真を撮影できるとあって近年、人気となっている。
この秋はコスモス畑のほか、約2000平方メートルの赤いソバ畑をサプライズで出現させた。一般的な白いソバの花とは異なる観賞用という種類で、小さなピンク色の花を鈴なりに咲かせる。
日中は青空を、夕方は沈みゆく太陽を背景に印象的な光景を作り上げる。「本当はコスモスと共演させるつもりだったが、一足早く主役になった」と中野さん。「県内ではあまり見られないと思う。今週から来週にかけてが見頃」。
約3000平方メートルの敷地に植えたコスモスは10月14日現在で三分咲き。ソバからバトンを受ける形で来週から見頃を迎える。
駐車場あり。問い合わせは中野さん(TEL 090-6035-8148)まで。