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大分・竹田の衣料品店「みやざき」 豪雨被害の熊本・球磨支援グッズ販売、全収益寄付

チャリティーグッズを手にする宮崎社長(暮らしの衣料みやざき・庄内店で)

チャリティーグッズを手にする宮崎社長(暮らしの衣料みやざき・庄内店で)

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 竹田市の衣料品店「暮らしの衣料みやざき」(竹田市拝田原、TEL 0974-63-0161)は現在、7月に熊本南部を襲った豪雨で被害を受けたラフティング会社「ランドアース」(熊本県球磨村)を支援するチャリティーTシャツとトートバッグを販売している。球磨川の氾濫で書き入れ時を失いながら、濁流に飲み込まれた地域の復旧作業をボランティアで続ける同社をサポートする取り組みで、収益を全額を寄付する。

収益全額を球磨村のランドアースに寄付する

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 宮崎芳郎社長(35)の弟で、貿易会社「ZAKEY TRADING」を営む慎也さん(33)が知人を通してランドアースの活動を知り、応援しようと立ち上がった。

 ランドアースは球磨川におけるラフティングの先駆け的存在。7月の豪雨でボートや車などを流される壊滅的な被害を受けたが、自発的に、水没した家屋に取り残された住民を救助するなどの活動に当たった。現在も住宅の泥かきやがれきの撤去などを社員総出で続けている。

 同社の迫田重光社長から苦境を聞いた慎也さんは8月に災害ごみの回収に必要なトラックを寄贈するクラウドファンディングを開始。県内外35カ所に募金箱も置いた。9月17日に現地を訪れ、復旧の見込みが立たない村の惨状を目の当たりにしたことでさらなるサポートを決意した。

 新型コロナウイルス感染拡大防止で、球磨村災害ボランティアセンターの募集対象は熊本県民に限定されている。「圧倒的に人手が足りないし、今期の収入もほとんど見込めない。そうした中で『自分たちの球磨村と球磨川を再生しよう』と頑張っている会社を孤軍奮闘させてはいけないと思った」と慎也さん。

 宮崎社長も、2016(平成28)年4月の熊本・大分地震の際に肌着や毛布、食料などの救援物資を片道5時間をかけて隣県に何度も運ぶなど、率先して人のために動く気概を持つ。「お客さんが望んでいること、喜ぶことをという経理理念がある。小さい会社だができることは徹底的にやりたい」とし、慎也さんの相談に即、同調。チャリティーグッズの販売を決めた。

 グッズは3社共同の製作で、迫田社長がデザインを担当。10月27日に販売を始めた。Tシャツ(2,000円)は長袖で色は黒。メンズ、レディースともMから2Lまでを用意する。バッグ(500円)は縦35センチ、横45センチ、まち10センチ。デザインはTシャツ、バッグともゴールドとシルバーの2種類。竹田店、庄内店(由布市庄内町、TEL 097-582-3511)のほか、ネットショップで販売している。

 収益全額をランドアースに寄付するという宮崎社長。「微力ではあるが、こういった企業を心の底から応援したいと思う。商品を手に取り、被災地へ思いを寄せてもらえたら」と話す。

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