大分県産品を取り扱う地域商社「エムライフシティ」(大分市中央町2、TEL 097-599-3723)は現在、「GABA もち麦あまざけ」を販売している。原材料は県産品、仕込みも県内という一本で、三嶋信太郎社長は「自然の甘味とつぶつぶ食感を楽しめるフルーティーな一杯を」と呼び掛けている。
同社はこれまで、県のブランドサツマイモ「甘太くん」や県産ユズ使用の「ゆずごしょう」といった「大分の良品」の販路開拓に注力してきた。「もち麦あまざけ」は、玖珠町の大麦産地化定着を支援する目的で、同社がおよそ1年をかけて開発。3月下旬に販売を始めた。三嶋社長は「生産者の取り組みを知り、自分が加工商品を作って応援したいと強く思った」と話す。
もち麦は大麦の一種。水溶性食物繊維β(ベータ)グルカンを多く含み、もちもち、プチプチとした食感を特徴とする。商品化に当たっては「大分発」を掲げ、コメも玖珠町産を使用。米こうじや果汁用のユズも県産品とし、三和酒類(宇佐市)の機能性栄養成分大麦乳酸発酵液ギャバ(GABA)も配合した。製造は佐伯市の飲料製造会社「亀の甲」に託した。
オール大分とする一方で商品の完成度も追求。試作を重ね、もち麦とコメ・米こうじの最適なブレンド比率を突き止めたほか、ユズ果汁でかんきつの香りとほのかな苦みをアクセントとして加える工夫もした。「健康維持」の面にも留意。「食物繊維が多く、腸内環境の改善などに期待できる」とする。
砂糖不使用、無添加、ノンアルコール。三嶋社長は「飲み口も喉越しもちょうど良い。そのまま飲んでも水で希釈してもおいしく飲める。おすすめは豆乳割り」とPR。
500ミリリットル入りで価格は1,296円。同社などの通販サイトのほか、トキハ本店、枡屋アミュプラザおおいた店、Oita Made Shop赤レンガ館本店、道の駅ゆふいん、丸田酒舗(大分市)などで販売している。