別府市中須賀東町自治会の「夏休み絵日記展覧会」が現在、春木川ふれあい交流センター(中須賀東町9)で開かれている。ほとんどが「夏休みが終わったら返してほしい」という作品で、役員たちは「思いのこもった力作に胸が熱くなる」と喜んでいる。
自治会住民に身の回りの出来事を絵日記や絵手紙などで表してもらう取り組みで、新型コロナウイルスの影響で中止とした夏祭りの代替行事として企画した。
自治会に加入する約580世帯に呼び掛けたところ、8月5日から13日までの募集期間に未就学児から80代までの44人から応募があった。祭りの費用を使い、応募者全員に1,000円分の商品券を進呈した。
当初は、ラジオ体操に集まる子どもや大人に応募作品を見てもらおうと、交流センターに隣接する多目的広場のフェンスに並べて張り付ける予定だったが、新型コロナの感染拡大でラジオ体操が中止に。加えて、台風や長雨続きで屋外展示自体が不可能となり、やむなく屋内展示に切り替えた。
作品は、中須賀東町宛ての暑中見舞い、中学生が「初めて触った」というウミガメの絵、ちぎった色紙で手持ち花火を表現した作品など多様。中には「65年前の宿題を思い出して。提出していませんでした」とのコメントを付けた鉛筆画も。同自治会広報部長の田代爲寛さんは「創作というハードルが高い募集に対して、気持ちが見える作品が多数集まり、感動した」と喜ぶ。
作品への思い入れは提出者も同様で、子供も大人もほとんどが8月中の返却を希望。展示は8月30日までとしたが、今村勝会長は「本当はもっと長く飾っておきたいんだけど」と少し名残惜しそう。
作品は専用ホームページでも閲覧できる。