大分市は10月5日、東京パラリンピックに日本代表として出場した大分市出身の選手3人に、市民に感動や勇気と希望を与えたとして市長表彰を授与した。
選手は柔道女子63キロ級7位の工藤博子さん、車いすバスケットボール女子6位の安尾笑さん、陸上男子1500メートルT20(知的障害)9位の十川裕次さん。市長室で行われた授与式で佐藤樹一郎市長から賞状と記念品を受け取った。
佐藤市長は「市民にスポーツの素晴らしさを伝えてくれた」とたたえ、「開催が1年延び、モチベーションの維持や調整で苦労も多かったと思う。そうした経験を生かし、3年後のパリを目指すなどさらに飛躍してほしい」とあいさつした。
工藤さんは「大好きな大分の人に応援してもらい、とても力になった。この賞を励みにパリを目指して練習していきたい」、安尾さんは「自国開催で多くの声援の中、目標とする舞台でプレーできて幸せだった。今後は普及活動などを通して競技の素晴らしさを伝えていきたい」、十川さんは「悔しい結果だったがいい経験になった。3年後の舞台ではメダルが取れるように頑張りたい」とそれぞれ話した。