サッカーの日本フットボールリーグ（JFL）第29節は11月3日に8試合があり、ヴェルスパ大分は昭和電工サッカー・ラグビー場で奈良クラブに3-0で快勝した。通算成績は14勝5分8敗で勝ち点を47に伸ばし、単独3位に浮上した。

前半8分、中村選手が先制ゴール

　大分は前半8分、ゴール前のこぼれ球をFW中村真人選手が押し込んで先制。11分にMF小倉貫太選手が相手GKのクリアミスのボールを無人のゴールに蹴り込んで加点。26分には左サイドからのパスを受けた小倉選手が3点目を挙げて突き放した。後半は奈良の反撃を受けたが守備陣が抑え切り、零封した。

　10月30日から11月6日までアウェー、ホーム、アウェーと続く過密日程。前の試合からメンバーを大幅に入れ替えて臨んだ一戦で、ルーキーの小倉選手が2得点を挙げる活躍を見せた。

　福山大から今季新加入。ホーム初先発の舞台に「ガチガチに緊張していた」が、前半の早い時間に自身初ゴールを挙げて自らを楽にした。得意のドリブルを生かして挙げた2点目はチームの3点目となり「あれが大きかった」と山橋貴史監督を喜ばせた。

　「3点目を狙っていた」と言いながら、前へのプレスや後ろに戻っての守備も徹底。運動量は最後まで衰えることなく90分間を走り切った。

　試合後は、「自分の良い部分と結果を出せて良かった」としながらも「サッカーに対する知識はまだまだ。これからも試合に出られるように頑張りたい」と表情はきりり。

　シーズンは残り5試合。6日はみやぎ生協めぐみ野サッカー場（宮城県）でソニー仙台FCと対戦する。