別府大学(別府市北石垣)の18号館2階ギャラリーで現在、「別府・松山交流展」が開かれている。道後温泉(愛媛県松山市)と別府観光の発展にそれぞれ尽力した2偉人の功績を伝えるパネルなど、地理的・歴史的につながる両市を紹介する資料約50点を展示している。
別府市と伊予銀行(本店=松山市)が2019年9月に結んだ「観光振興連携に関する協定」の一環。昨年から今年にかけて同大と松山大学・松山短期大学が温泉学や地域デザインなどの講義交流を行ったことをきっかけに、同大が企画した。
会場には、道後温泉に興隆をもたらした伊佐庭如矢(いさにわ・ゆきや、1828~1907)の功績を紹介するパネル、別府温泉隆盛の基礎を築いた油屋熊八(1863~1935)の生涯を描いた絵本のイラストなどを展示している。
松山短期大学の学生がコロナ後の両市の交流を考えた「松山・別府を結ぶ観光企画提案」のコーナーでは、松山出身の俳人・正岡子規にちなんだ「大分俳句コンテスト」、オートバイで別府から道後を目指す「ツーリング企画」、映画を見ながら温泉を楽しむ「別府八湯湯けむり映画祭」など6つのアイデアを紹介している。
伊予出身の一遍が開いたとする鉄輪温泉との結び付きを探る「日本温泉文化発祥の聖なる道」のパネル、道後と別府の観光の歴史を紹介する年表、松山市の観光ポスターなども並ぶ。
開館時間は9時~17時(1月14日は12時まで)。今月18日まで(15日・16日は休館)。入場無料。