日出町の大神漁港で4月28日、「ひじはく」のプレオープン企画となる限定昼食会が開かれた。
「ひじはく」は日出町ならではの「食・自然・歴史文化」を満喫する体験型イベント。5月6日から6月24日までの日程で、町民らが「誘(いざな)い人」となり、「城下かれい」を楽しむプラン、竹細工と石窯ピザ作りの体験企画、日出の砂浜でダンスと食を楽しむ限定イベントなど51のプランで参加者をもてなす。主催は日出町観光協会(速見郡日出町、TEL 0977-72-4255)。
本番を前に、28日は11時30分からプレオープニングプランとして「潮風香る『風待ち茶屋』本日開店。」を開催。県内外から参加した約30人が、ビュッフェスタイルで日出色豊かなメニューを味わった。
イベント名は、同漁港が狭く深い入り江を抱え、江戸時代には風や潮の変わり目を待つ船でにぎわったことなどから名付けた。
県漁協日出支店は、当日朝に揚がったボラを使った「りゅうきゅう」を海鮮丼として提供したほか、地物の小アジの南蛮漬けやヒジキなどを用意した。「たべもの建築家」として活動している宮川園さんは「カブとニンジンのスパイス炒め」「タケノコの木の芽オイルあえ」など5種類の料理とブイヤベースを並べ、地元の料理店「能良玄家」(のらくろや)が鳥天を振る舞った。
大分市の会社員・生野良治さん(62)と北島貴弘さん(43)は、テーブルに並んだ料理を皿に乗せて海際まで移動し、緩やかな潮風を受けながら限定食を満喫。生野さんは「木の芽の香りがとても爽やかでおいしかった。景色と合わせてイベントを堪能できた」と話していた。
「ひじはく」の開催日や参加方法、料金などはプランにより異なる。詳細を説明した専用ガイドブックは同協会のホームページからダウンロードできるほか、町内の二の丸館や役場、各市町村観光協会などで配布している。