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別府「アルゲリッチ音楽祭」 チケット好調、大分市公演も残りわずか

20回の節目を迎えるアルゲリッチ音楽祭

20回の節目を迎えるアルゲリッチ音楽祭

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 世界的ピアニストのマルタ・アルゲリッチさん(76)が総監督を務める「別府アルゲリッチ音楽祭」が5月6日から、ビーコンプラザ(別府市山の手町)とiichiko総合文化センター(大分市高砂町2)で開かれる。

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 アルゲリッチ芸術振興財団(別府しいきアルゲリッチハウス内、TEL 0977-27-2299)による同音楽祭。20回目の節目を迎える今年は、16世紀に日本で初めて西洋音楽が演奏されたとされる大分市とクラシック音楽の聖地ローマを結び付け、「ローマから大分への道 ~ 音楽が結ぶもの」をテーマに東京(5月16日)やローマ(12月16日)でも記念公演を開く。

 大分市では5月25日にiichikoグランシアタで、水戸室内管弦楽団共同制作「室内オーケストラ・コンサート ~アルゲリッチ Meets ショスタコービッチ」、別府市では30日にビーコンプラザで「室内楽コンサート~アルゲリッチ Meets フレンズ」を開催。アルゲリッチハウスでも4つのコンサートを予定している。

 同財団によると、当初指揮を予定していた小澤征爾さん(82)は大動脈弁狭窄(きょうさく)症の治療で大分市公演を降板。第2部の曲目をベートーベンからショスタコービッチ(ピアノ協奏曲第1番)へと変更し、アルゲリッチさんが指揮者なしで演奏することになった。同曲で重要な聞きどころとなるトランペットの独奏には、アルゲリッチさんの強い希望で世界的トランペット奏者のセルゲイ・ナカリャコフさんが急きょ出演。ヨーロッパ公演を調整して駆け付ける。チケット料金は、GS席を2万8,000円から1万6,000円に変更するなど各席で値下げしている。

 広報担当の松村美々さんは「アルゲリッチのピアノとナカリャコフのトランペットの掛け合いは本当に素晴らしいし、アルゲリッチの腕を味わえる。水戸室内管弦楽団も日本を代表するスーパースターの集まり。会場でその音を味わってほしい」と話す。

 チケットの売れ行きは好調で、4月27日現在、6月3日にアルゲリッチハウスで開かれる「スペシャルコンサート」は完売しており、大分市公演もGS席、S席(1万3,000円)、B席(7,000円)も残りはわずか(A席とユース席は完売)となっている。別府市公演はGS席(1万5,000円)以下まだ空きがある(ユース席は完売)。アルゲリッチハウスのフィルムコンサート(5月26日、1,000円)、公開弦楽四重奏(27日、1,500円)、吉見友貴ピアノリサイタル(31日、3,000円)も販売中。6日にビーコンプラザで開かれる「若手演奏家コンサート」の無料整理券は配布終了済み。

 24日19時からは、iichko総合文化センターで、小学1年から19歳を対象とした無料の「子どもによる子どものためのコンサート」を開催。iichikoグランシアタ・ジュニアオーケストラがモーツァルトを演奏するほか、水戸室内管弦楽団の奏者や指揮者を講師としたレッスンを行う。バイオリン、チェロの楽器体験も実施する。保護者および付添人も入場できる(6日までに申し込みが必要)。

 各種チケット情報や申し込みについてははホームページから確認できる。

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