別府市の町じゅうを舞台とする市民文化祭「ベップ・アート・マンス2018」が10月6日から始まる。11月25日までの51日間で市内外の95団体がトークや音楽、ダンス、パフォーマンス、展覧会などのプログラムを展開する。
主催は混浴温泉世界実行委員会(事務局=BEPPU PROJECT、TEL 0977-22-3560)。小規模団体や個人、商店の文化活動を支援し、別府市の芸術文化振興を目指す取り組みで2010年から開催している。9回目の今年は「第33回国民文化祭・おおいた2018」「第18回全国障害者芸術・文化祭おおいた大会」の関連事業として会期を合わせて市内62カ所で開催する。
「トーク・シンポジウム」「音楽・映画」「参加・体験」「ダンス・パフォーマンス」「鑑賞・展覧会」の5ジャンルで、プログラム数は124。昨年から17増え、2012年の148に次いで2番目に多い。参加最年少は5歳で最高齢は75歳。目標来場者数は2万人。
開催に先立ち、9月9日に野口ふれあい交流センター(別府市野口元町)で関係者向けの発表会が開かれた。参加団体のうち16団体が来場し、それぞれのプログラムをPRした。
別府八湯語り部の会が町中の知られていないポイントを紹介するミステリーウオーク、日本文理大美術部が書道のワークショップについて説明したほか、別府出身の歌手で作曲家の花岡優平さんの初ライブ企画、別府公園の魅力を解説するツアーなどの紹介もあった。
実演の時間では、「Mau oli oli 小野」がフラダンスを披露。時間とともに消える「ヘナタトゥー」でボディーアートを描くMAKEYさんと絵画アーティストの安河内彩香さんがその場で絵を完成させるパフォーマンスを見せた。総合プロデューサーの山出淳也さんは「今年は散策系のイベントや店から出た企画も多い。町の中をゆっくり歩いてアートを楽しめる別府ならではの醍醐味(だいごみ)を味わってほしい」と呼び掛けた。
プログラムの予約開始は9月10日。電話か専用ホームページから。22日からはJR別府駅構内に開設する総合インフォメーションセンターでも申し込める。イベント概要を網羅したパンフレットは同センターや市役所などで配布するほか、ホームページでも公開している。