飲食店を巡ってはしご酒を楽しむ「第1回つるさきサルー祭」が11月2日~4日、大分市鶴崎地区の中心街で開かれる。流しのアーティストが参加者を楽しませるなどユーモアたっぷりの仕掛けを用意しており、鶴崎の魅力を新しい形でアピールする。
地域の有志4人で作るつるさき芸能文化町おこし実行委員会(TEL 097-529-5484)が企画した。実行委員長はJR鶴崎駅に隣接する「駅かふぇ」を営む三浦貴博さん(44)。毎年11月、2月、5月、8月に定期的に開催する予定で、初回は居酒屋、食堂、カフェ、バーなどの20店が参加する。6枚つづり(2,000円)のチケットを発行。1枚につき飲み物1杯などを注文できる。初回のみコップを提供する。「サルー」はスペイン語で乾杯の意。
実行委では期間中、さまざまなイベントを用意している。スタンプラリーでは6店舗のスタンプを集めると記念品がもらえる。「偉大なる鶴崎グランドライン(全店舗制覇)」を目指す「『鶴崎王』に俺は、なるっ!」では、達成者1人に参加店舗の食事券(1万円分)とユーモアたっぷりの賞品を進呈する。三浦さんは「タイトルは自分たちで考えた。決してアニメのタイトルから取ったわけではない」と言い張る。
腕に覚えのあるアーティストによる「流し」企画も実施。腕相撲レスラー、占い師、ワイヤアート作家、手品師ら十数人が「神出鬼没」的に店に現れ、その場で自慢の芸を披露する。「じおん軍」の「ヨッシャア大佐」は参加者とじゃんけんを行い、負けると1杯をサービスするが勝つとチケットを奪うという荒技に出る。「もちろん、決まりのセリフも用意しているさ」と三浦さんはクールに決める。
アーティストは今後さらに増える予定で、現在、募集もしている。参加者を楽しませる芸を披露することを条件に、実行委がチケット1冊を支給する。「投げ銭の受け取りや物販も可能。自身の活動のPRの場ともなるのでわれこそはという人は参加してほしい」と実行委。
祭のチラシやポスターのほか、横断幕まで作る力の入れようで、実行委員の1人マジックバー・クイーンビーのクワトロさんは「とにかく、おいしいお酒と料理とくだらなさをみんなで共有したい」と意気込む。三浦さんは「店で一緒になったらとにかく『サルー』で乾杯。笑顔でダラダラと飲み続ける楽しさと鶴崎の深さを味わってもらいたい」と参加を呼び掛ける。
営業時間は各店舗ごとに異なる。チケットは参加店で販売中。前売り券には通し番号を振っており、最終日の抽選会で発表する番号と一致すると食事券などが当たる。