「ひじまち ひざまち おへそまち~♪」――。日出町は、ミュージックユニット「ケロポンズ」が歌と踊りで町を紹介する動画「ここは日出町(ひじまち)」の公開を始めた。11月17日にはケロポンズが町のイベントに訪れ、公の場で初めて踊りを披露する。
日出町が展開する、国民文化祭と障害者芸術・文化祭のリーディング事業「こども文化の祭典」に合わせて制作した。今年7月にケロポンズの増田裕子(ケロ)さんと平田明子(ポン)さんを招き、名所や歴史などを紹介して町のイメージを固めてもらった。
ケロポンズは子ども向けの歌の作詞・作曲・振り付けを手掛ける、テレビなどでおなじみの人気ユニット。代表作「エビカニクス」は保育園や幼稚園の体操曲として使われ、11月5日現在、ユーチューブ動画再生回数は4300万回を超えている。
「ここは日出町(ひじまち)」では、「ひじまち」と「肘」をかけた歌詞をリズミカルな音楽と踊りで表現した。「ひじひじひじひじサンライズ」「ピチピチ魚は城下かれい!」などと町の特徴を取り上げたほか、「日出町の城跡にたっているのは?」などのクイズも盛り込んでいる。
動画では日出城址から(じょうし)別府湾を望むイラストを背景に踊る2人を紹介。町では10月21日までにDVDを作り、イベントでケロポンズと一緒に踊ってもらおうと、町内の保育園8カ所と幼稚園5カ所に配布。公式ミュージックビデオとして動画サイトの「ユーチューブ」上に公開した。
ケロポンズは11月17日にJR暘谷駅周辺で開催する「ミラ☆イベ!」に来場。13時30分からの親子コンサートで、「ここは日出町(ひじまち)」を初めて披露する。日出町商工観光課では「毎日練習している保育園や幼稚園もあり、反応も上々。日出町の新しいお遊戯として根付いていってほしい」と期待を寄せる。
「ミラ☆イベ!」は11時開場。ケロポンズコンサートのほか、バルーンアート、コーヒーテイスティングなどを行う。会場にはハローキティも来場するほか、ハローキティをデザインした新しいマンホールのふたも紹介する。和洋スイーツ、パン、焼き芋、弁当、ドリンク、雑貨など21店が並ぶマルシェも開く。このほか17日は、日出町中央公民館で子どもミュージカル「サンタ会議」、町立図書館でオリジナル缶バッジ作り、障がいのある切り絵作家・中島眞一さんによる切り絵実演などがある。開催時間はいずれも10時~。
「こども文化の祭典」は、「ミラ☆イベ!」「サンタ会議」のほか、町内の中高生と「栗コーダーカルテット」が演奏を披露する「ひるなかモンブランコンサート」(18日)、障がい者と現代美術家の作品展「ひじアートミュージアム3244」(8日~25日)を実施する。