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別府市で「かんなわ蒸し通りずむ」始まる 「蒸しの日」にみそ&豚まんづくり

みそ造りに挑戦する参加者

みそ造りに挑戦する参加者

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 湯治場や蒸し釜の魅力を伝える「かんなわ蒸し通りずむ(ツーリズム)」が6月4日、別府市の鉄輪温泉で始まった。語呂合わせで「蒸しの日」と定めた初日は蒸し釜を活用したみそや豚まんを作る教室が開かれた。

「地獄蒸し」で6時間蒸した大豆

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 旅館のおかみら有志9人でつくる「鉄輪ツーリズム」(事務局=a side 満寿屋・TEL 0977-76-5234、冨士屋・TEL 0977-66-3251)の主催。湯治用素泊まり宿「貸間」や温泉の蒸気で食材を調理する「蒸し釜」といった鉄輪に残る土壌を生かし、観光客らに長期滞在の魅力を「モダン湯治」という新しい形で伝える取り組み。2回目となる今年は、昨年の「食」「温泉」「鉄輪時間」に「湯治宿を楽しむ」を加えた4つのテーマで27の体験型プログラムを用意した。

 「食」テーマの2プログラムで開幕。冨士屋ギャラリー一也百(はなやもも)で「地獄蒸し大豆」を使ったみそ造り講座、鉄輪豚まん本舗で豚まん作り教室が開かれた。

 みそ講座には市内の主婦ら17人が参加。鉄輪ツーリズム代表の安波治子さんが講師となり、「ゆでるよりも蒸した方が栄養分やうま味が逃げない。塩分を控えても水分が少ないのでカビにくい」などと説明した。参加者は釜で6時間蒸した大豆をつぶし、米と麦で作ったこうじや塩と混ぜてみそを仕込んだ。

 工程の一つに、団子状にした材料を叩きつけて余分な空気を抜くという作業も。参加者はみそ玉をトレーにぶつけては「スッキリする」などと言い合い、笑顔でみそ造りを楽しんだ。

 みそを仕込むのは初めてという中村泰子さん(75)は「昨年参加した娘が持ち帰ったみそがまろやかでおいしかった。あの味をもう一度と思い、今年は娘と一緒に参加した。出来上がりが楽しみ」と笑顔で話していた。

 「かんなわ蒸し通りずむ」は6月30日まで。「食」に昨年人気となった「青空蒸しマルシェ」や野菜の50度洗いを提唱する平山一政さんの講座、「温泉」に体幹ストレッチや整体、「鉄輪時間」には鉄輪散策、チェロコンサートなどのプログラムがある。「湯治宿を楽しむ」では2つの宿で湯治を体験する「お試しはしご宿」「湯治宿拝見ツアー」などを行う。

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