小型無人機ドローンの産業振興を図る「OITAドローンフェスタ2019」が12月20日、大分市のiichiko総合文化センター(大分市高砂町2)と大分県立美術館OPAM(大分市寿町2)で始まった。
大分県や大分市などでつくる実行委員会の主催。ドローンの活用事例や可能性などについて広く知ってもらう目的で昨年に続いて開く。20日・21日の日程で国内外の企業など約30団体による見本市、ドローン有識者による講演会とセミナー、子ども向けの操縦体験会などを行う。
見本市は両施設の1階アトリウムで展開。このうち同センターには農薬散布、土木現場点検用などの専門機のほか、小型の「羽ばたき型」、4Kカメラを搭載した「全方位水中用」といった特徴のある機種を並べた。水槽内のドローンを動かして水中の映像を撮影したり、バーチャルリアリティー(VR=仮想現実)を使ったゲームを楽しんだりできる「体験型」のブースも用意している。
20日は同センターで、ドローン業界の現状と将来を解説する講演会や公的資金の活用を紹介するセミナーなどが開かれた。同美術館の西側広場に設けた専用スペースでは、ドローンの飛行性能やカメラ機能を紹介するデモンストレーションも行われた。
デモンストレーションを見学した大分市の40代男性は「操縦機から手を離してもドローンが空中で安定していた。映像も考えていた以上に鮮明」と驚いた様子で話していた。
21日は、同センター4階中会議室1で「ドローンとAIを使った最新農業事例紹介」(13時~)など3つのセミナーを開催。同美術館2階研修室では10時から子ども向けの操縦(当日参加可能)とプログラミングの体験会を開く。デモンストレーションは11時50分から随時、実施する。このほか、中心街のガレリア竹町ドーム広場(大分市中央町1)で「ドローンサッカー」の連携イベントが行われる。
開場時間は10時~17時。入場無料。