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別府市や大分市で「アルゲリッチ音楽祭」 未来へ向け、「音楽の役割」発信

ピアノ・総監督のマルタ・アルゲリッチさん ©Rikimaru Hotta

ピアノ・総監督のマルタ・アルゲリッチさん ©Rikimaru Hotta

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 世界的ピアニスト、マルタ・アルゲリッチさん(78)が総監督を務める「第22回別府アルゲリッチ音楽祭」が5月9日から別府市、大分市などで開かれる。今年はテーマに国連が提唱する「持続可能な開発目標(SDGs)」を盛り込み、未来へ向けて「芸術の役割」を追求、発信していく。

世界的バイオリニストのチョン・キョンファさん ©Simon Fowler

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 公益財団法人アルゲリッチ芸術振興財団(別府しいきアルゲリッチハウス内、TEL 0977-27-2299)、大分県、別府市、大分市の主催。長い歴史を持つ音楽の持続性を背景に、「教育」などの項目を含んだ17の開発目標と向き合う「音楽とSDGs~未来と出会うために」をテーマとした。5月28日までの間に、別府市、大分市、東京、群馬県高崎市で9公演を行う。

 5月23日にiichiko総合文化センター(大分市高砂町2)で開かれる「室内楽コンサート~アルゲリッチ、キョンファと奏でる」には、韓国出身の世界的バイオリニスト、チョン・キョンファさんが初出演。アルゲリッチ総監督と初のデュオを披露する。

 別府市で開かれる「オーケストラ・コンサート~巨匠がいざなう未来」(5月16日、ビーコンプラザ)と「公開バイオリン・マスタークラス」(5月17日、アルゲリッチハウス)には、2019年9月に交流協定を締結したサンタ・チェチーリア国立アカデミア管弦楽団のバイオリン奏者、ウィリアム・チキートさんが参加。オーケストラ・コンサートのコンサートマスター、マスタークラスの講師を務め、学生の指導に当たる。

 5月20日には大分市の平和市民公園能楽堂(大分市牧緑町1)で「ピノキオコンサート~未来と出会うために」を開く。同施設の開館30週年を記念したコンサートで、アルゲリッチ総監督が初めて同能楽堂で演奏する。伊藤京子総合プロデューサーによる演奏とトークもある。

 5月9日の「大分県出身若手演奏家コンサート」(ビーコンプラザ)で開幕。10日に「亀井聖矢ピアノ・リサイタル」(アルゲリッチハウス)、24日にフィルムコンサート(同)を開く。東京開催は26日、高崎は28日。

 チケットは3月7日10時から、インターネットのアルゲリッチオンラインチケットやプレイガイドなどで販売する。

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