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別府市で100歳の祖母と孫が「141歳の写真展」 時と場所紡ぐ1000点一堂に

写真展を開くサヨさんと東京神父さん

写真展を開くサヨさんと東京神父さん

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 別府市出身のプロカメラマン・東京神父さん(41)と祖母で100歳の福田サヨさんが、3月27日からトキハ別府店(別府市北浜2)1階のセンターモールで「141歳の写真展」を開催する。2人が撮りためてきた約1000点を時間と場所を紡いで展示する。

「141歳の写真展」を企画した東京神父さん

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 サヨさんは60歳を過ぎてから別府市の写真教室「写団なでしこ」に加わり、趣味で写真を始めた。「対象を決めるところから撮影、現像と全ての過程が楽しい」と写真の魅力に引き込まれ、約40年にわたって夢中で続けてきた。

 東京神父さんはそうした祖母の背中を追うように自然とカメラマンを志した。現在はプロとして東京を拠点に幅広く活動中。孫が「後を継いだ」と形なり、サヨさんは「重い機材を持って移動する大変な仕事でいろいろ心配」としながらも「若い感性にあふれていて撮り方も新鮮。見ていて楽しい」と喜ぶ。

 写真展の開催は、東京神父さんが半年前に、幼少期から親しかった知人の死に直面したことがきっかけという。「限りある命」を実感し、人生とカメラの先輩で100歳を迎える祖母への恩返しとして企画した。

 それぞれが撮りためてきた1000点以上を展示する。サヨさんは戦時中の満州で撮影した写真や別府の自然を切り取った作品を、東京神父さんは別府の街並みやそこに住む人々の表情を捉えた写真などを並べる。

 3月27日のオープニングイベントに来場するサヨさんは「開催に感謝したい」と笑顔。東京神父さんは「別府は温泉や観光だけでなく、市内に100カ国以上の人が暮らす多様な文化が入り交じった街。温泉文化が育ててきた別府の懐の深さや人の魅力を伝えたい。作品を見ながら会話が生まれる場になれば」と話している。

 開場時間は10時~19時。観覧無料。4月12日まで。東京神父さんは期間中、終日在廊する。

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