食べる 買う

由布市のガトーショコラ店が大分市の茶専門店と「日本茶版」開発 店主は同級生

新作を開発した「由布院 ときの色」の安部さん(左)と「若竹園」の牧さん

新作を開発した「由布院 ときの色」の安部さん(左)と「若竹園」の牧さん

  • 66

  •  

 由布市のガトーショコラ専門店「由布院 ときの色」(由布市湯布院町川上、TEL 0977-84-5858)は、大分市の老舗茶専門店「若竹園」(大分市府内町2、TEL 097-536-3337)と共同でほうじ茶と和紅茶の茶葉を使った商品を開発した。店主同士が同級生というつながりが生んだ新作で、10月下旬から販売を開始している。

「由布院 ときの色」のお茶のガトーショコラセット

[広告]

 ときの色店主の安部順一さん(58)と若竹園社長の牧信太郎さん(58)は大分上野丘高の同期。高校卒業後も交流を重ねてきた2人が互いの商品を掛け合わせて試作を重ね、洋と和を融合させた商品を作り上げた。

 若竹園が選んだ高知県四万十産のほうじ茶と鹿児島県屋久島産の和紅茶を使用。それぞれを「指紋の間に入るぐらい」(牧さん)までに細粒化し、ホワイトチョコレートに練り込んだ。

 「素材が分離しないように濃度や温度の調節を繰り返した」と安部さん。「茶葉の細かさは申し分なく、出来上がりの滑らかさにつながった」と話す。牧さんは「鼻腔(びこう)を占拠するほうじ茶の香りと余韻に驚いた。奥深い味わいが広がる和紅茶の出来も素晴らしい。スタッフにも大好評」と太鼓判を押す。

 ときの色では新作2つと人気商品の抹茶を合わせた3点セット(1,800円)を販売。若竹園では近日中に店内の喫茶コーナーで、お茶とほうじ茶版のセット(850円)の提供を始める。

 2017(平成29)年開店の洋菓子店と1878(明治11)年創業の老舗。立地や取り扱う商品も異なるが「お客さんに喜んでもらえる店に」という心持ちは変わらない。安部さんは「チームになって納得のいく商品ができた。一口で幸せになれる味を楽しんでもらえれば」と話す。

 ときの色の営業時間は10時~18時。水曜定休。若竹園の営業時間は10時~18時30分。

大分経済新聞VOTE

大分県の1番の魅力は?

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース