大分県産の農林水産物を3割引きで販売する通販サイト「おんせん県おおいたWEB物産展」に10月30日、乾シイタケの「うまみだけ」と生食可能の「かぼすブリ」「かぼすヒラメ」が加わった。いずれもコロナ禍で売り上げを減らしたブランド食材で、サイトを運営するJA全農おおいたは「買って、食べて、送って、生産者を応援してほしい」と呼び掛けている。
「かぼすブリ」「かぼすヒラメ」は半身2枚を冷蔵便で(送料無料)
「うまみだけ」は生産量全国一を誇る大分県産乾シイタケの新ブランド。今年3月、市場にデビューした。控えめな香りの「ゆう次郎」、しっかりとした歯応えの「にく丸」、肉厚な「115」、やわらかい「とよくに」の4種類を品種別に販売することで、好みや料理に合わせて選べるようにした。
魚の「かぼす」シリーズは、大分特産のカボスを餌として与えて育てた県のブランド魚。切り身の色合いが変わりにくく臭みのない肉質が特徴で、爽やかな風味を味わえる。
JA全農おおいた直販開発課によると、コロナ禍で外食産業などが打撃を受けたことで特に高級品の需要が激減。ブランド銘柄の乾しいたけと魚も苦戦していることから販路拡大と知名度アップを目的に、先行してオープンしていた同サイトのラインアップに加えることにした。
「うまみだけ」は4種とも1パック80グラム入りで756円(にく丸は販売準備中)。複数購入時は同一の箱で発送する。
「かぼすブリ」(5,180円)と「かぼすヒラメ」(4,340円)は半身2枚(1尾分)のセットで販売。刺し身、しゃぶしゃぶ、塩焼き、鍋、カルパッチョなど、好みの食べ方で味わえる。冷蔵便の送料は無料。
「農林水」の枠を超えオール大分で生産者を応援する取り組みで、同課では「家庭用はもちろん、時期的にお歳暮などにもぴったり。大分ならではの特産品を手頃な価格で味わってほしい」としている。
「おんせん県おおいたWEB物産展」は新型コロナウイルスの影響で消費が縮小した県産の農林水産物を応援する目的で、大分県がJA全農おおいたと協力を得て10月14日に開設した。「おおいた和牛」や「冠地どり」といったブランド肉や水産加工品、生花など35品を最大3割引きで、一部商品を除いて送料無料で販売している。大分県産温泉うなぎかば焼き、おおいた和牛切り落とし焼き肉用1キロ、鉢物の花プリンセチアなどが人気。