サッカーの日本フットボールリーグ(JFL)第20節は8月29日に5試合があり、ヴェルスパ大分は昭和電工サッカー・ラグビー場でFC刈谷を2-0で破った。リーグ後半戦は連勝スタートで7試合ぶりの零封勝ち。勝ち点を31に伸ばし暫定5位に浮上した。
大分は前半22分、ゴール左からMF中野匠選手がMF篠原宏仁主将にボールを回し、折り返しのパスを左隅に蹴り込んで先制。後半は4分にフリーキックからゴール前に攻め込み、こぼれ球をDF本多琢人選手が押し込んで加点した。35分に本多選手が退場し、数位的不利な戦いを強いられたが、守備陣が耐えきった。大分は後半戦2連勝。9勝4分5敗。
最下位チームを迎えてのホーム戦。シュート数15-5、コーナーキック7‐0と攻撃面で圧倒。守備陣も第12節の鈴鹿ポイントゲッターズ戦(2‐0)以来の堅守を見せた。完勝の内容にも山橋貴史監督は「もっと点は取れたし、危ない場面もあった。今後も勝ち点を積み上げるだけ」と気を引き締めた。
リーグ戦前半最後の5戦は2分3敗。得点5に対し失点は9と、後ろから崩れかけていた。リーグ戦中断中に「ボールを取りに行くか、ラインを下げて守るか、体力や時間帯に合わせる守備意識を共有した」と山橋監督。ゲーム終盤でDFの退場者を出す苦しい展開となったが、修正後の守備は最後まで崩れなかった。ラインを統率したDF浦島貴大選手は「コンパクトな守りを意識した。声を出し続け、間延びしないよう気を付けた」と振り返った。
次戦は9月4日、アウェーで東京武蔵野ユナイテッドFCと対戦する。「これからは一つも落とせない」と浦島選手。「失点しない試合を続けていくしかない」と意気込む。
リーグ戦首位はいわきFCで勝ち点は42。2位以下はHonda FC(勝ち点38)、ソニー仙台FC(33)、FCティアモ枚方(32)。上位4チームの試合数は19で大分は1試合少ない。