大分市の田北調理師専門学校(府内町2、TEL 097-532-2803)で9月8日、「おおいた和牛」の給食料理コンテスト出品作12品を2022年カレンダー用にブラッシュアップする調理実演があった。
大分県豊後牛流通促進対策協議会の主催。小中学校の調理場などを対象に開かれた「おおいた和牛と県産食材を使った定番給食料理コンテスト」(6月)に応募のあった出品作を活用。講師の立松洋子さんが料理の種類などを基準に各月に振り分けた。
実演には、有志の1、2年生10人が参加。レシピの味を再現しながら、食材の切り方を見栄えがするように変えたり盛り付けを工夫したりして12カ月それぞれの「顔」を完成させた。
最優秀賞の「おおいた和牛のスタミナ炒め」(出品=豊後高田市学校給食センター)は11月で採用。炒め物を盛った器の周りに刈り取った稲に見立てた切り干し大根を並べ、秋の情景を演出した。
12月は、角切り、薄切り2種類のおおいた和牛を味わえる「おおいた和牛たっぷりカレー」(同大分市立稙田小)。皿の回りにメレンゲの「雪」や塩を固めて作った雪だるまを置き、クリスマスをイメージした。調理を担当した渡辺美月さん(1年)は「チャツネをルーに溶かし込むのが難しかったがうまくできた」と話した。
カレンダーは2000部を作製。県内の小中学校や給食調理場などに配布する。
「おおいた和牛」は2018(平成30)年9月4日に誕生した大分県の和牛ブランド。肉質4等級以上の豊後牛を指す。