大分県産カボスをジャムなどにしてカレーと合わせる「大分カボスカレー提案会」が10月28日、大分市の田北調理師専門学校(府内町2、TEL 097-532-2803)であった。
県産カボスの認知度向上と消費拡大を目的に、同校とハウス食品、大分県カボス振興協議会が企画した。
1年生23人が事前の授業で、果肉部分を使った塩漬け、リキュール、ジャム、果汁を使ったバターなど、カレーに合わせる素材を考案。提案会では、素材を市販のレトルト品や固形のルーと合わせて調理したり、スパイスから手作りしたりして23種類のアレンジカレーを用意した。
使用部位を変えて糖度などが異なる3種類のジャムを作った高原慎太郎さんは「皮ごと作ったジャムは苦味と風味があるので大人向け。皮をむいて作った方はキーマカレーに入れると子どもでも食べやすい」と説明。指導に当たった立松洋子特任講師は「ジャムを使うことで小麦粉や油を使わなくてもとろみを出せる。低カロリーのカレーを作れる」と話した。
試食に参加したハウス食品福岡支店の小林健夫営業一課長は「カボスの苦みと酸味が良い感じで隠し味になっている」と評価。県おおいたブランド推進課の加藤茂幸課長補佐は「素材を煮込むときに使う発想は興味深いし可能性を感じる」とし、「若い世代のこうした取り組みはありがたい」と話した。
試食で上位に選ばれたレシピは11月以降に大分市内のスーパーで紹介する予定。