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大分で知的祭典「エンジン01」開催へ 文化人・芸術家150人が公開授業

大分プログラムの概要を発表した大会実行委

大分プログラムの概要を発表した大会実行委

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 大分大学などを会場に来年1月、「エンジン01(ゼロワン)文化戦略会議オープンカレッジin大分」が開かれる。主催は作家などの文化人と県、県内の経済団体などで構成する実行委員会(事務局=大分市企画部文化国際課、TEL 097-537-5663)。

「国民文化祭、ラグビーW杯の先駆けとなれば」と話す佐藤市長(右)

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「第33回国民文化祭・おおいた2018」「第18回全国障害者芸術・文化祭おおいた大会」「ラグビーワールドカップ2019日本大会」など、全国から多くの来訪者が訪れるイベントに先駆け、地元経済団体などと行政が一体となって運営することで、文化・芸術の振興および地域の活性化を図り、「活力ある魅力的なまちづくりの実現」を目的に開く。

 1月26日~28日の日程で、著名な文化人や芸術家ら総勢約150人が文化、芸術、経済、スポーツなどの講座を開き、参加者と知的交流を図る。スローガンは「ひらいた。おおいた。~歴史、ひらいた! 未来、ひらこう!」。

 初日はiichiko総合文化センター(大分市高砂町)で開会式を開く。大分出身でHKT48メンバーの指原莉乃さんを招いたシンポジウムと、作家の乙武洋匡さん監修による障がい者のファッションショーで会場を盛り上げる。2日目は大分大学旦野原キャンパス(旦野原)でメインプログラムとなる81の講座を開き、117人の講師とゲスト32人が熱弁を振るう。1講座は75分。

 大分にまつわる講座も多く、大会委員長の作家・井沢元彦さんが「豊後国とキリシタン文化」、大会副委員長で作家の林真理子さんも「話したい!大分の歴史と知性」で大分について語る。フグや温泉をテーマにした講演や、大分の食材を使った料理教室も用意。開催市側実行委員会会長の佐藤樹一郎大分市長も「東九州新幹線はいる?いらない?」などの講座にゲストと参加。俳優の奥田瑛二さんによる映画講座、ゲストに林家正蔵さんを招く落語講座なども開く。

 県内の中学・高校生を対象とした「ハローワーク」では、大分出身の文化人を育成することを目標に、漫画家(ちばてつやさん)やアナウンサー(露木茂さん)などの職業について32人が直接指導する。

 このほか、3人組のチームでリレーマッチをする「大分卓球大会」も開催。同日夜には「夜楽(やがく)」と題して、市内約25の飲食店で講師たちと飲食しながら語り合うプログラムも予定。

 最終日は同施設で、脚本家の中園ミホさんを交えたシンポジウム「西郷どん あれやこれや」、ジャーナリストの田原総一朗さんによる「いったいどうなる?これからの日本」を開き、小室哲哉さんプロデュースの滝廉太郎コンサートで締めくくる。

 11月1日にアートプラザ(荷揚町3)で行われた会見には、井沢委員長、林副委員長、実行委員のアーティスト・河口洋一郎さん、ジャーナリストの田勢康弘さんと、開催市側実行委の佐藤市長、川北慶祐大分青年会議所理事長、藤澤卓弘大分商工会議所青年部会長、甲斐武彦大分県咸宜会会長が出席。林副委員長が概要を発表した後、井沢委員長が講座の特長などについて解説した。

 井沢委員長は「大分の人たちの知的ポテンシャルはとても高い。講座を通してそれに気付いてほしい。大分から世界に発信できる文化を花開かせるお手伝いができれば」と話した。

 1講座500円。シンポジウム、ファッションショー、コンサート、卓球大会も各500円。中高生の「ハローワーク」は無料(要予約)。チケットは「入楽料」として11日から、大分市役所、チケットぴあなどで販売する。

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