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大分市の「ひろかわバラ園」 夫妻の手入れで「今年の出来は過去最高」

立体的な空間が広がる「ひろかわバラ園」

立体的な空間が広がる「ひろかわバラ園」

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 大分市志村にある個人庭園「ひろかわバラ園」(TEL 097-521-8603)が見頃を迎え、幅広い年齢層の来園客でにぎわいを見せている。

自宅のバラ園を無料開放する広川夫妻

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 広川憲治さん(73)と妻のまち子さん(70)が2011(平成23)年から開墾を重ねて造園している。敷地入り口から邸宅まで続く約70メートルのスロープ、2階建てのオープンテラスなど、庭の高低差を生かした立体的な造りが特徴。広さ500平方メートルに約200種類、約380株が咲き誇る。

 2017(平成29)年から無料開放。当時は年配者が多かったが、ネットニュースやSNSなどを通して庭園の存在が知られるようになり、近年は10~20代の女性グループ、カップルの姿も増えた。好天ともなると一日に500人以上が訪れる。

 「今年の出来は過去最高」とまち子さん。コロナ禍で自宅で過ごす時間が多かったことから、庭園の手入れにこれまで以上に力を入れた。「バラの周りに小花を植えることで主役の美しさを引き立たせるようにした」。憲治さんは「スロープの傾斜を利用して、見た目の色合いやトーンが映えるよう工夫した」と話す。

 現在は淡い紫色が特徴の「レイニーブルー」が満開。今後は「バレリーナ」「レッドキャスケード」などが見頃を迎える。憲治さんは世界一小さなバラと呼ばれる「リトルウッズ」、まち子さんは花びらにある切れ目を特徴とする「ソフィーロシャス」がお気に入りという。

 庭園の一角には、異なる品種が自然に交配して育った「新品種」とみられるバラも。まち子さんは「ふと足元を見ると、見たことがないバラが地面から茎を伸ばして咲いていて驚いた。小ぶりで赤い八重の姿が本当にかわいらしいのでこちらも見に来てほしい」。

 開園時間は9時~18時。駐車場は国道197号線沿いの志村バス停近くに10台分、地区内3カ所に計8台分あり。

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