JR大分駅ビルの商業施設「アミュプラザおおいた」(大分市要町1)を運営する「JR大分シティ」は4月10日、2018年度の営業概況を発表した。売上高は過去最高の約241億円(前年度比103.3%)で、入館者数は開業した2015年以来2番目に多い約2369万人(同104.5%)だった。
同社によると、JR九州グループのクレジットカード「JQカード」の新規会員獲得と顧客化が進み、リニューアルも奏功。映画のヒット作品も相次ぎ、前年を売上高で約8億円、入館者数で約103万人上回った。
「JQカード」は5%、10%オフなどの施策が好評。会員数を3月末までに約13万人に増やし、売り上げアップにつなげた。11月以降は人気映画に恵まれた大型店や新店効果による飲食店がけん引。今年1月から3月にかけてオープンした利用者の希望に合わせた店舗や全国の人気店などが貢献する形となった。クリスマスやバレンタインなどの季節イベントや「大分初」といった話題づくりも後押しした。
駅前広場や屋上広場などでイベントやワークショップを約270回開催。大分市中心部と連携した「まちなかOSHARE月間(9月)」「イルミネーション(11月~2月)」「まちあそび人生ゲーム(3月)」などの回遊性を高める施策も集客増につながった。
2018年度は、4月から営業時間を短縮したほか、2月には開業以来初の休館日も導入。7月の集中豪雨や9月の台風、暖冬といった要因もあったが、好調のうちに推移した。
4月16日に開業4周年を迎えるに当たり、同社は「今後も新しいモノやコトを提案する魅力的な施設に進化し、町のにぎわいづくりや地域の情報発信に努めていきたい」としている。