ラグビーワールドカップ2019日本大会の大会第20日があった10月13日、日本は28-21でスコットランドを下し、悲願のベスト8進出を決めた。大分市のラグビーファンもパブリックビューイング(PV)会場などで歓喜。勇敢な桜戦士たちの戦いぶりに酔いしれた。
JR大分駅南口の大分いこいの道広場(大分市東大道1)のファンゾーンでは、大型スクリーンで予選突破をかけた横浜国際総合競技場の大一番を上映。19時48分のキックオフの笛が鳴ると大きな歓声に包まれた。日本はトライとコンバージョンゴールで7点を先制されるも、トライを重ねて21-7でリードしたままハーフタイム。大分市の30代男性は「アイルランドに勝っているので心強い。このまま勝ち切ってくれれば」と期待を寄せた。
日本代表の活躍で、当初予定になかったPVが行われた祝祭の広場(大分市府内町1)も大勢のファンで埋め尽くされた。後半開始直後、日本はトライとゴールで7点を加えたが、その後は防戦一方の展開に。スコットランドの執念の追い上げが始まるとそこここで悲鳴が上がった。別府市の30代女性は「時間が経つのが本当に遅く感じる。なんとか逃げ切ってほしい」と手を合わせて画面に見入った。
スコットランドの反撃を耐え忍び、日本が攻撃権を手にしたまま残り10秒になると、来場者は声をそろえて秒読み。試合終了と同時に「おーっ」と叫びながら、ハイタッチをしたり抱き合ったりして日本の勝利を喜んだ。大分市の30代女性は「最後の10分は怖くて見てられなかった。カウントダウンでは涙が出た」。40代男性は「日本の頑張りに感動しすぎて何も言えない。ラグビーが好きで良かった」と声を詰まらせた。
日本は無傷の4連勝で勝ち点を19に伸ばし、プールAを1位で突破。10月20日に東京スタジアムで南アフリカとの準々決勝に臨む。大分市の30代男性は「夢のようだが、ここまできたら前回大会に続いてもう一度南アフリカに勝ち、もっと上までいってほしい」と拳を握った。
大分の昭和電工ドーム大分でも準々決勝2試合を開催。19日にイングランド対オーストラリア、20日にウェールズ対フランスが行われる。