大分県内の魚食普及を目的とした「お魚さばき講座」が1月26日、別府溝部学園短期大学(別府市亀川中央町、TEL 0977-66-0224)の調理実習室で開かれた。 学生や一般参加者らが蒲江の漁師からブリのさばき方などを教わり、本格的な魚料理4品を作った。
同短大食物栄養学科と佐伯市の蒲江漁業青年部連絡協議会の主催。1996年度から毎年実施しており、2014年度からはオープンカレッジ(公開講座)として地域住民にも門戸を開いている。23回目の今回は、同学科の1年生や留学生、オープンカレッジの参加者、連絡協議会会員ら約90人が参加。8グループに分かれて同協議会が用意した新鮮なブリやタイを調理し、試食会を行った。
調理前のデモンストレーションで協議会会員がブランドの「美人ぶり」や「かぼすヒラメ」を手際よくさばいて、包丁使いのコツを伝授。学生らは3枚におろした切り身を使って刺し身の盛り合わせ、ブリの湯煮、タイのオーブン焼き、アラを使ったみそ汁のを作った。
試食会では全員がそれぞれの料理を堪能。協議会副会長の村松教雄さん(36)は「自分たちが作る漁師の料理とは違い、煮付けを作るときに塩を振ってぬめりを取るなど一手間かけているのでおいしい。勉強になった」と笑顔を見せた。同大の元教授で1回目から関わってきたという青柳征子さん(74)は学内来賓として参加。「漁師と学生の交流がずっと続いているのは本当にうれしい。来年以降も続けてほしい」と話していた。