大分県特産のカボスを使ったスイーツを考えるセミナーと試食会が7月2日、J:COMホルトホール大分(大分市金池南1)キッチンスタジオで開かれた。県内の飲食店関係者らがフルーツ専門店のプロから「フルーツとしてのカボス」について学び、ラグビーW杯の来県者をもてなす新スイーツ開発のヒントを得た。
大分県カボス振興協議会、「The・おおいた」ブランド流通対策本部の主催。ラグビーW杯日本大会(9月20日~11月2日)大分開催に訪れる国内外の観客に「大分のカボス」をアピールする目的で開いた。
県内のレストランや菓子メーカーの関係者、カボス生産者ら約50人が参加。フルーツ専門店「新宿高野」(東京都)のパーラーでメニュー開発を担当している森山登美男さんを講師に招き、メニューの詳細やフルーツのカッティング技術を教わった。
同店では大分県産カボスを使った新スイーツ開発に取り組んでおり、セミナーではシャーベットやショコラムース、カボスの甘露煮と桃のパフェなどを紹介。森山さんはそれぞれの開発経緯などを説明し、「普段作っているショコラムースに果汁を入れて試してほしい。それだけで独自の一品が出来上がると思う」と呼び掛けた。
カッティングセミナーではカボスのほか、豊後大野市のブランド桃「クリーンピーチ」、杵築市のハウスミカン、宇佐市のシャインマスカットとピオーネのブドウ2種などを使い、基本的な切り方や飾り切りについて指導した。
スイーツ店で働いているという20代女性は「カボスの果汁を桃にかけるとすっきりした感じになり、甘みも増したように感じた。カボスを食べたり、スイーツに果汁をかけたりする楽しみが広がったので、いろいろ研究していきたい」と話していた。