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大分・臼杵市で「ナカマツのかき氷」一日限定復活 40代有志が懐かしの味再現

来店を呼び掛ける「仲松商店かき氷復活有志の会」

来店を呼び掛ける「仲松商店かき氷復活有志の会」

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 9年前の夏まで臼杵の子どもたちを喜ばせてきた「ナカマツのかき氷」が8月14日、一日限定で、スペイン料理店「ラ・マンチャ」(臼杵市臼杵527、TEL 0972-83-5322)で復活する。「熱烈ファン」だったという40代の有志が実際に使っていたかき氷機や器を使い、当時のままの値段(300円~)で提供。「大人は昔を懐かしみ、子どもは思い出を作ってほしい」と来店を呼び掛けている。

克倶さんの「ナカマツのかき氷」

 中心街にあった仲松商店の仲松マスヨさん(故人)が、1963(昭和38)年ごろから夏季限定で提供を始めた。器からはみ出るほどの盛りと、ふわふわとしたきめの細かさ、シャリシャリとした口当たりが特徴で、2010年(平成22)年に86歳で閉店するまで、「ナカマツのかき氷」として子どもたちから絶大な支持を得ていた。

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 イベントは、子どもの頃に通い詰めたという佐藤依理さん(44)、石崎良太さん(43)・恵さん(43)夫妻ら同級生仲間が、「臼杵祇園まつり」をまちなかから盛り上げようと6月に企画。店中に残っていたかき氷機の再活用をマスヨさんの息子・克倶さん(74)に持ち掛けたところ、快諾が得られ、十数人で「仲松商店かき氷復活有志の会」を立ち上げて活動を開始した。

 会場を提供する石崎さんによると、かき氷機は重さは約30キロ。年代物ながら外側が塗り直されるなど手入れがされており、モーターも好調という。復活に当たっては克倶さんから「マスヨ流」を教わり、メンバーで練習を重ねた。「氷の温度管理、削り刃の調整、盛り付けやシロップのかけ方など、おばあちゃんのかき氷をみんなで思い出しながら特訓した」と佐藤さん。「削り方一つで出来が変わる。克倶さんの域には及ばず、予想以上に難しかった」 

 メニューは「いちご」「オレンヂ」「宇治」などで、当時のままの「300円」で提供する。「金時」「ミルク」がけは50円増し、「金時ミルク」がけは100円増し。当時使用していた器とスプーンを使うほか、店内にあった木製の長椅子や貼られていたポスターなども用意し、「仲松商店」を再現する。佐藤さんはマスヨおばあちゃんを装って参加するという。予定数は400杯。

 当初は祭り期間中の7月17日の実施を予定していたが、祭りの最中に事故があったため延期していた。佐藤さんは「お盆時期になったので、たくさんの人に来てもらえるとうれしい。ナカマツの最高のかき氷を喜んでもらい、来年以降も続けたい」と意気込む。

 開場時間は10時~21時。

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